スーパーでは手に入りにく漢方食材ですが、普段の料理にちょっと加えるだけでイヤな症状を改善したり体の不調を整えてくれる簡単に使える漢方食材を集めました。漢方薬のように苦いとかマズイとかといった、食材自体に特に味がないので使いやすい食材ばかりです。
乾物なので常備しておき、いろいろなお料理に加えてお使いください。エキスが滲み出て簡単に薬膳効果が得られます。
安眠、鎮静、殺菌消毒効果
五性:涼
五味:
帰経:心・肝
分類:理気、解毒
管理こんな体質におすすめ:気滞、陰虚、湿熱
中医学的効能 :疏鬱理気、辟穢(感染症による発熱)
食品が持つ主な作用 :リラクゼーション、不眠、更年期障害など
薫衣草(くんいそう)というより日本ではラベンダーという呼び名が一般的。シソ科ラヴァンドラ属属のの半木本性植物の通称で学名はLavandula anqustifoliaといい、古来より伝統的にハーブとして古代エジプト、ギリシャ、ローマ、アラビア、ヨーロッパなどで薬や調理に利用され、芳香植物としてその香りが活用されてきました。ラベンダーの栽培は1930年代に本格的に行われるようになったようです。
日本で初めてラベンダーが紹介されているものは、江戸時代の1810年ごろ西洋薬物書に「ラーヘンデル」「ラーヘンデル油」の名前で記載があり、江戸幕末頃にはすでに精油が輸入されたり栽培もおこなわれていたと考えられています。
昭和初期から香料の原料として北海道富良野地方などで栽培されていますが、今は化学合成香料のものが多くなっているようです。
集中力アップ、リラックス効果抜群
親しみやすく、涼しげで柔らかな香りで、安眠効果や感染症予防、虫刺され、肌のトラブル、筋肉痛など幅広い用途で使われています。
一般的にはポプリの材料やハーブティー、料理の風味付け、化粧水などの美容、観賞用に利用されてきました。
「神(心)」を落ち着かせ、催眠効果を発揮し安眠作用や血圧を下げる作用のほか鎮痛、消毒殺菌、抗ウイルス作用もあると言われています。
癒しのラベンダーティーなど
アッサムティーやアールグレイなどお好みの紅茶にブレンドしたり、緑茶とのブレンドもオススメです。
食欲増進のハーブとして料理やお菓子の風味付けや、調味料としてサラダやドレッシングにも利用されています。ラベンダー風味のアイスクリームやアルコール入りのカクテル、ノンアルコールのドリンクなども楽しめます。さまざまなレシピが公開されていますので、ぜひお試しください。
匂い袋を枕元に置いて安眠を
ラベンダーを小さな布袋に入れた匂い袋(サシェ)をつくり、ベッドの枕元に置いて寝室にふんわり香りを漂わせたり、枕のつめものの一部としてラベンダーを混ぜると鎮静効果で精神が穏やかになり安眠効果が期待できます。また匂い袋を洋服箪笥やワードローブにぶら下げ、自然な香りを衣類に移したり殺菌効果があり防虫剤としても利用できます。
刺激の強い化学合成された香料ではなく、ふんわりと漂う自然な香りに癒されます。
[下処理方法]
特に下処理などは不要
※注意事項
特に注意事項はありません。
お好みの紅茶と同じくらいの分量のラベンダーの花をティ-バッグに入れて、カップに入れお湯を注いで風味を楽しみながら飲んだり、緑茶とブレンドしてもさっぱり美味しくお召し上がりいただけます。
そのほかお料理やスープ、お菓子やアイスクリームなどに入れたり、カクテルやソフトドリンクに入れて召し上がれます。