常備しておきたい薬膳食材

 スーパーでは手に入りにく漢方食材ですが、普段の料理にちょっと加えるだけでイヤな症状を改善したり体の不調を整えてくれる簡単に使える漢方食材を集めました。漢方薬のように苦いとかマズイとかといった、食材自体に特に味がないので使いやすい食材ばかりです。

乾物なので常備しておき、いろいろなお料理に加えてお使いください。エキスが滲み出て簡単に薬膳効果が得られます。


茉莉花[ジャスミン]

リラクゼーション効果により自律神経の緊張をほぐす

五性:温

五味:辛・甘

帰経:脾・胃・肝

分類:理気、解毒、散寒燥湿

管理こんな体質におすすめ:気滞、陽虚

中医学的効能    :疏鬱理気、辟穢(感染症による発熱)、温脾胃、利湿

食品が持つ主な作用 :リラクゼーション、不眠、更年期障害など


 茉莉花(マツリカ)というより日本ではジャスミンという呼び名が一般的。モクセイ科ソケイ(素馨)属の一種で常緑半蔓性灌木。学名はJasminium sambacといい、インド、スリランカ、イラン、東南アジアなどで自生する。

中国語ではモーリーホアと呼ばれます。

 

 すでに、魏晋南北朝時代の医学書『南方草木状』に記載があり、効果効能に関しては明代の名著「本草綱目」に収戴されています。

宋の時代に一般に栽培されるようになり、女性はその花を身に着け、化粧水としても用いられたと言われています。

 

集中力アップ、リラックス効果抜群

 香りの主成分であるベンゼルアセテートは自律神経の緊張をほぐし、集中力を高めるほか、頭痛や腹痛の緩和にも効果があるとされます。

 

気分転換やリラクゼーション効果もあり、リラックスしたいときや睡眠前にもオススメ。

女性ホルモンのバランスを調え、更年期障害の諸症状の改善にも効果的。

  

ジャスミン茶の原料

 主に緑茶のほか白茶や烏龍茶やプーアル茶にジャスミンの香りを吸着させてつくられます。リラクゼーション効果が高く花の香りが部屋に充満しリラックスするということで、中国ではお客様など来訪者を歓迎するウエルカムドリンクとしてジャスミン茶を提供するところが多いようです。

 

二花茶などほかのお茶や花とブレンドして

 コンピューターやスマートフォンの使い過ぎで疲れた目の充血や痛みに、茉莉花といっしょに胎菊花をブレンドして飲むと効果的。そのほかマイカイ花や紅花などお好みの花とブレンドするなど、単体で使うよりほかとブレンドして飲むのがオススメです。

 



[下処理方法]

特に下処理などは不要


※注意事項

 特に注意事項はありません。


おすすめの食べ方

数粒をカップに入れお湯を注いで風味を楽しみながら飲んだり、緑茶や烏龍茶などほかのお茶とブレンドしてお召し上がりください。

そのほかお料理やスープなどに入れて食べらます。



茉莉花を配合した薬膳茶&薬膳食材、薬膳スィーツ

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気血巡茶