スーパーでは手に入りにく漢方食材ですが、普段の料理にちょっと加えるだけでイヤな症状を改善したり体の不調を整えてくれる簡単に使える漢方食材を集めました。漢方薬のように苦いとかマズイとかといった、食材自体に特に味がないので使いやすい食材ばかりです。
乾物なので常備しておき、いろいろなお料理に加えてお使いください。エキスが滲み出て簡単に薬膳効果が得られます。
眼精疲労や、美肌効果も
五性:温
五味:辛
帰経:心・脾・肝・胃
分類:温裏
管理こんな体質におすすめ:陽虚、気滞、湿痰
中医学的効能 :温中散寒、理気止痛、化痰
食品が持つ主な作用 :脘腹冷痛、痰が多い、口臭など
金木犀(きんもくせい)の花。独特の甘い香りは、そのままお湯を注いで飲むほか、紅茶や烏龍茶とブレンドしたり、シロップにして料理やお菓子、お酒に使われたりと、中国ではさまざまに利用されています。
肝の働きを助け、目の疲れを癒す
肝の働きを穏やかにし、肝血を補い、目の疲れを癒したり精神を安定させます。
そのほか美肌や美白効果を発揮することから女性の好まれています。
また、胃炎や低血圧にも効果的です。
甘い香りによるリラクゼーション効果で不眠改善にも利用されます。
[下処理方法]
特に下処理は必要ありません。乾燥したままの状態で、いろいろなお料理に加えてお使いいただけます。
※注意事項
特になし
簡単にできて美味しい自家製 桂花陳酒
桂花を白ワインに浸けるだけでとても美味しい桂花陳酒が出来ます。
白ワイン750㏄に、桂花60gと氷砂糖60g(お好みで調整)を入れるだけ♪
1.ザルなどに入れ、さっと水洗いし(洗いすぎると香りが飛んでしまうので注意)、ペーパータオルなどで水を切っておく。
2.熱湯消毒した瓶に、桂花、氷砂糖、白ワインを入れ、冷暗所にて保存。
3.1か月ぐらいたったら桂花を取り除き、さらに熟成。
甘くて美味しい美酒の出来上がり。
なつめやクコの実、龍眼などをおつまみに、またおやすみ前などに少し飲むとぐっすり眠れます。
桂花と砂糖を加えて煮詰めると桂花醤(けいかじゃん)と呼ばれるシロップが出来ます。
1.お鍋に水100㏄とグラニュー糖30gを一緒に入れ火にかけ、沸騰したら弱火でゆっくり煮ます。
自家製 桂花陳酒を大さじ2ほど香りづけに加えます。
2.色が変わり、煮汁が半分ぐらいになれば出来上がり。瓶詰にして冷蔵庫で保存してください。
ソーダ割で桂花ドリンクにしたり、白玉だんごのソースやヨーグルトソースにしても美味しいですよ。
台湾では、かき氷に白玉だんごを載せてその上から桂花醤をたっぷりトッピングしたり、豆腐花のトッピングなどにも。