常備しておきたい薬膳食材

 スーパーでは手に入りにく漢方食材ですが、普段の料理にちょっと加えるだけでイヤな症状を改善したり体の不調を整えてくれる簡単に使える漢方食材を集めました。漢方薬のように苦いとかマズイとかといった、食材自体に特に味がないので使いやすい食材ばかりです。

乾物なので常備しておき、いろいろなお料理に加えてお使いください。エキスが滲み出て簡単に薬膳効果が得られます。


百合[びゃくごう]

心を穏やかにして、健やかな眠りに

五性:微寒

五味:甘・微苦

帰経:心・肺

分類:滋陰、補益

学名:

管理こんな体質におすすめ:気滞、陰虚

中医学的効能    :潤肺止咳、清心安神、利尿通便、補中益気、養五臓

食品が持つ主な作用 :精神安定、せき、不眠、動悸、美肌など


 百合は、ユリ科オニユリやコオニユリの球根で、ホクホクした食感と甘味の中にあるほのかな苦みが特徴です。

 

「びゃくごう」という漢方生薬で、補益や滋陰薬として用いられてきました。

精神を安定させ、精神疲労からくるイライラや不安感を解消して、不眠症を改善するなどの薬効があります。

 

心(しん)を養い、精神を安定

 竜眼も同じように、心(しん)を補い、精神を安定させますが、とくに脾気(お腹)の働きを整えてくれるのに対し、百合は心と肺を補います。

 

清津安神と言い、心の熱を鎮めて動悸、焦燥感、不眠、多夢などの症状を緩和してくれます。

 

 そして中医学で「肺陰虚」と呼ばれる、肺が乾燥し潤いを失い、空咳、少痰、痰に血が混じるなどなどの症候が現れた特に生薬として使われます。

肺の潤いを補い、咳や喉の渇きを癒します。

肌にも潤いを与えるので、肌の乾燥を改善してなめらかにする美肌効果もあります。 

 

百合の主な栄養成分は、アルカロイド・カリウム・鉄分・でんぷん・ユリマンナンなどで、野菜の中ではビタミンB群を多く含んでいます。

 

 

分量100gあたり

カロリー(kcal)125

脂質 0.1g

ナトリウム 1mg

カリウム 740mg

炭水化物 28g

水溶性食物繊維 3.3g

不溶性食物繊維 2.1g

タンパク質 3.8g

カルシウム 10mg

ビタミンC 9mg

鉄 1mg

ビタミンB6 0.1mg

マグネシウム 25mg

葉酸 92μg



[下処理方法]

特に下処理は必要ありません。乾燥した状態なので、水やぬるま湯に浸けて、柔らかく戻してからお使い下さい。 


※注意事項

 1日使用量の目安 9〜15グラム。

 寒潤の性質なので、冷える人や寒気を伴い、のどの渇きが鳴く、お腹が冷えて下痢気味の時は食べないほうが良いです。 


おすすめの食べ方

茶碗蒸しや、やま芋と一緒にポタージュスープにしたり、ゆり根の卵とじやゆり根ご飯、ゆりきんとん、黒きくらげと一緒に焼きそばの具材などさまざまなお料理に混ぜてお召し上がり下さい。

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