常備しておきたい薬膳食材

 スーパーでは手に入りにく漢方食材ですが、普段の料理にちょっと加えるだけでイヤな症状を改善したり体の不調を整えてくれる簡単に使える漢方食材を集めました。漢方薬のように苦いとかマズイとかといった、食材自体に特に味がないので使いやすい食材ばかりです。

乾物なので常備しておき、いろいろなお料理に加えてお使いください。エキスが滲み出て簡単に薬膳効果が得られます。


新疆なつめ

五性:平

五味:甘

帰経:脾、胃

分類:補気

こんな体質におすすめ:気虚、血虚、湿痰

適応症       :補中益気、養血安神、緩和薬性

食品が持つ主な作用 :滋養強壮、胃腸の調子を整える、老化防止、精神安定、安眠など


 中国や台湾などではとてもポピュラーな果物です。

昔から大棗(たいそう)という生薬として六君子湯や苓桂朮甘湯、甘麦大棗湯などの漢方薬にも使われてきました。

 

女性にはぜひ食べて欲しいなつめ

 中国では「1日3粒食べると長生きする」とか「女性の宝果」などと言われています。

 なつめには鉄分と血液を作る葉酸が豊富に含まれています。葉酸は水溶性ビタミンで、赤血球を作るのに欠かせない成分です。鉄の吸収を良くする効果もあり貧血や鉄欠乏症に効果があると言われています。

 初潮以来女性は毎月生理によって「血」を失い、また妊娠中の胎児や出産後の授乳でも「血」を通じて栄養を与えているので、女性は男性に比べて「血」を失いやすい生理的特徴があります。

 中国の家庭では、女子が生理になるとお母さんやおばあちゃんは、なつめや金針菜など「血」を補う効果の高い食べ物で献立を作り、失った「血」をその月のうちに補う習慣があると言われています。自然と家庭で薬膳が活かされています。

日本の女性は、中国の女性に比べて貧血気味の方が多いと言われているので是非なつめを食べる習慣を作ってほしいと思います。

 

お腹を丈夫にするなつめ

 なつめは「脾の果」とも呼ばれ、消化器系の働きを整えて、気・血を補う効果があります。

元気のない子どもを、「ひよわい子」と言いますが、「脾弱い子」と書きます。

 

 中医学では「脾」とはお腹(胃腸など消化器系)のことを言いますが、お腹は気・血というエネルギーをつくる「気血製造機」みたいなものです。この機械の性能が悪いと、いくら新鮮なお肉や魚、オーガニックな野菜などを食べても、良い「気血」をたくさん作れなくなって、元気がなくなるのです。

暴飲暴食をしたり、逆に小食で食が細いとか、好き嫌いが多く偏食気味、冷たい物を食べたり飲んだりが多い人などは「脾」の働きが弱り「気血製造機」の性能が低下します。

 なつめは、昔から弱った「脾」を整えて働きを高めてくれる食材だと知られていました。いわば「気血製造機」のメンテナンス道具のようなものです。

食欲不振、消化不良、下痢、吐き気など消化器系のイヤな症状を改善してくれると言われています。慢性的にお腹の調子が悪い人や暴飲暴食をしてしまったなというような時など、なつめを食べて「脾」(お腹)を整えて、働きを高めるようにして下さいね。

 

水の巡りを整える

 中医学では、「脾」はからだの中の水の巡りもコントロールしていると考えています。

浮腫んだり、下痢になったり、逆に肌がカサカサになったり便秘になったりは、水の巡りが悪いからですが、それは「脾」の働きが低下しているからだと考えます。暴飲暴食や冷たい物の食べ過ぎ飲み過ぎ、偏食などにより「脾」の働きが弱って水を巡らせなくなっているのです。それでからだの中のどこかに水が溜まってしまって、逆に足りないところが出来てしまっているのです。

 お腹の働きが低下して水の巡りが悪くなっているからだの状態を、中医学では「湿痰」(ほかに痰飲や水滞など)と言います。またお腹の弱さと合わせて「脾虚水滞」などとも言います。「湿痰」は水の巡りが悪くなった邪気のことですが、からだにとても悪さをします。アレルギーや原因不明の難病など、なかなか治りにくい病気などは「湿痰」が原因のことが多いです。また、中耳炎や膀胱炎など〇〇炎と呼ばれるような化膿性炎症のほとんども「湿痰」に熱がこもって「湿熱」になって起こっていますし、アレルギー性鼻炎、花粉症、喘息、リウマチ、関節炎、じんましん、腰痛や坐骨神経痛なども「湿痰」が原因です。そしてまたそんなに食べていないのに太ると言う肥満も、お腹の弱さからくる水太りタイプなのです。

そんな「湿痰」を改善するためには、水の巡りを良くする(利湿と言います)とともに、根本的には「脾」の働きを取り戻さなければいけません。中医学の治療では「健脾利湿」と言います。暴飲暴食や冷飲食をやめ、消化に良い物を食べてお腹の調子を整えることが大切です。もちろんなつめも「脾の果」と言われるようにお腹の調子を整える果物として知られています。

 

精神安定や不眠にも

 中医学では、「血」は全身を養う働きを担っていると考えますが、もう一つ、精神活動や睡眠などにもとても関係していると考えています。「血虚」と言って「血」が不足した体質になってくると情緒不安定になり、ちょっとしたことで怒ったり、不安感が強くなったり、イライラしたりと感情の起伏が激しくなります。また自律神経にも関係し、動悸がしたり気が立って寝つけなくなります。こんな症状を改善するためにも「脾」の働きを高め、「血」を補う効果が高いなつめはとてもおすすめです。

 

滋養強壮、老化防止、精神安定、不眠改善などの効果があるといわれ、特になつめは、鉄や葉酸が豊富で「血」を補う効果が高い食材と言われています。

 中国では、街角の食品売り場などあちこちで見かける「なつめ」ですが、最高品質は新疆ウィグル地区で採れた「なつめ」だと言われています。

新疆ウィグル地区はほとんどが砂漠地帯で日照時間が大変長く、しかも昼夜の寒暖の差が激しいためとても甘みがあり果肉が豊富な良質の「なつめ」が生産されます。

 

「新疆なつめ」は、その新疆ウィグル地域で現地オーガニック基準に基づいて栽培され、日本国内に輸入後残留農薬試験に合格した安心安全な「なつめ」です。

フランスパンを食べているような食感とも言われ、果肉が厚くしっかりした歯ごたえの中に、抜群の甘みがあり「新疆なつめ」だけで食べても十分美味しいです。

「なつめ薬膳茶」を煮出して作るのがどうしても面倒という方は、この「新疆なつめ」をさっと水洗いしてそのままお召し上がりください。

お茶請けやワインのおつまみなどそのまま手軽にお召し上がりいただけます。



[下処理方法]

とくに下処理は必要ありません。

 さっと洗ってそのままお召し上がりいただいたり、お料理のお使い下さい。

下処理は必要ありませんが、小さいお子様やご年配の方が食べる場合は、必ず種を取り出してから食べさせてあげて下さい。

※注意事項

 中に両端が尖った大変鋭い種がありますので飲み込まないようにご注意ください。

 特にお子さまなどが誤って飲み込まないように保護者の方は気をつけてください。

(毎年、中国では誤って飲み込んで食道や胃を傷つけ救急車で運ばれる方が数名出るそうです。くれぐれもご注意ください)

鋭くとがった種があります

決して飲み込まないように

ご注意ください。

特に小さいお子様が誤って飲み込まないように、気をつけて下さいね。



おすすめの食べ方

肉じゃがカレーなどの煮物に

なつめと鶏手羽煮や

なつめと山いも、舞茸煮など

さっと洗ってワインのお供やクリームチーズやコンフィチュールを挟んでおしゃれなおつまみに

ワインや紹興酒に浸けて

なつめ薬膳酒。

少し甘みのある美味しいお酒が出来上がり。

寝る前にちょっと一杯。

なつめ薬膳茶の作り方

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なつめ薬膳茶の作り方をご紹介しています

ぜひ美味しいなつめ薬膳茶をお楽しみ下さい



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