京都伝統中医学研究所の薬膳茶


季節に関係なく保健のための薬膳茶


一年中飲んで欲しい薬膳茶

 気候や季節、その時の体調などに関係なく、健康を保つために一年中飲んで欲しい薬膳茶です。

気血を補うことは、毎日を健やかに過ごすためにはとても大切です。気血を消耗しないように気をつけて、出来るだけ良い気血を補うようにすることが、健康で元気な毎日を過ごす秘訣とも言えます。毎日を健やかな心身で過ごしていただくためにオススメの薬膳茶です。


上古之人、其知道者、法于陰陽、和于術数、食飲有節、起居有常、不妄作労、故能形与神俱、面尽終其天年、度百歳乃去。今時之人不然也、以酒為漿、以妄為常、酔妄為常、酔以入房、以欲竭其精、以耗散其真、不知持満、不時御神、務快其心、逆于生来、起居無節、故半百而衰也。                               
                                                        (黄帝内経 素問 上古天真論第一)

 昔の人々は、日常の生活を正しく行い道を知っていて、陰陽の法則に従って自然と一体となり、自然なものを節度を以って食べ、いたずらに自然の流れに逆らって体を労することなく、肉体と精神のバランスが良く調和していたので、天寿を全うして百歳を超えて世を去った。

今時の人はそうではない。酒を漿のように常飲し常に乱れた行いをし、酔っ払って房事を行い、自分の精気を使い果たし、元気を消耗しようとする。正気の満ち足りた状態に維持することを知らず、精神を制御する時も知らずに、ただ一時の快楽を追究しようとする。養生して長生きをする楽しみに逆行して、無節操な生活を送り、そのため五十歳そこそこで衰弱してしまうのだ。                              (参考「女性のための東方養生新書」)


なつめ薬膳茶[なつめやくぜんちゃ]

あらゆる女性におすすめの薬膳茶です。

健やかな身体、美しい肌、穏やかな精神を作ってくれます! 

毎日、自分で手づくりをすることで、貴女の全身の細胞を喜ばせてあげられます。

女性の美と健康、そして穏やかな精神の安定を保つためにぜひお勧めしたい薬膳茶です。

女性は生理や出産、授乳などで血を失いやすい体質です。血虚体質になると血の道証といわれるさまざまな婦人科系の症状や情緒不安定などからだに影響が出やすくなると言われています。一年中を通して、普段から血を補う効果の高い食べ物を取り入れ失った血を補うように心がけましょう。

 

「なつめ薬膳茶」は、煮出していただくタイプの薬膳茶です。

小さい袋に1回分のなつめ、クコの実、竜眼樹の実が入っています。すべてを袋から出してさっと水洗いし、大きな粒のなつめは手で細かくちぎって、600㏄のお湯を入れたお鍋に入れて強火にかけ、沸騰したら弱火にして400㏄になるまで煮詰めます。それを朝晩、または1日1回200㏄ずつお召し上がりください。(まとめて作って冷蔵庫で保管し、飲むときに温め直してお召し上がりいただいても結構です)

1セットには3袋(6杯分)入っています。冷えが気になる方は同封している生姜を1/3ずつ一緒に入れて煮てください。あまり冷えが気にならない方や暑い季節はしょうがを入れなくても大丈夫ですのでご自分のからだに合わせて調整してください。 

[なつめ薬膳茶]薬膳的ブレンド

なつめ

[五性]温[五味]甘[帰経]脾・胃 補中益気、養血安神
枸杞の実 [五性]温[五味]甘[帰経]肝・腎 滋養肝腎、益精明目
竜眼 [五性]温[五味]甘[帰経]心・脾 益気心脾、補気補血
生姜 [五性]温[五味]辛[帰経]脾・胃・肺 発汗解表、温胃止嘔

なつめ、枸杞の実、竜眼、とぜひ摂ってほしい食材を絶妙に配合。冷え症の人は付属の生姜を加えて。

なつめ薬膳茶の作り方

なつめ、枸杞、竜眼をそれぞれ1袋ずつ鍋に入れ、さっと洗って600㏄のお水を入れて火にかけ、沸騰したら弱火で400㏄まで煮詰めます。

1セットに3回分入っています。冷え症の方は、付属の生姜を1/3ずつ加えて下さい。400㏄を朝晩200㏄ずつ

または1日200㏄を温め直してお召し上がり下さい。